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厚揚げ?生揚げ?絹揚げ? 厚揚げタローの厚揚げネタ

「厚揚げ」とは、木綿豆腐を油で揚げたもの

いろんな料理に使える便利食材、厚揚げ。スーパーの棚にもいろいろな厚揚げが並び、結構な存在感だね。厚揚げは、木綿豆腐を水切りして油で揚げたもので、水切りした木綿豆腐を高温の油でサッと表面を揚げて、中が生だから生揚げ(なまあげ)とも言われるんだ。大手の豆腐メーカーでは「絹厚揚げ」と呼ばれる、しっとり、もっちりしたタイプの厚揚げも作っていて人気商品だよ。
好みにもよるけど、木綿の厚揚げは絹厚揚げより口当たりがざらっとしているけど味が染み込みやすいので煮物や鍋物向きかな。厚揚げは、西日本ではおでん種として欠かせない定番。湯通しして油を抜いてから使うのがいいよ。

田楽厚揚げ・赤味噌とみりんを混ぜ合わせて絹厚揚げにまんべんなく塗り、トースターで焼いて一味唐辛子をふります

絹厚揚げは、焼いたり炒めたりが美味しいな。カリッと焼いても中はしっとり。ネギやしょうが、かつお節などいろんな薬味と合わせて、お醤油やポン酢でいただこう。赤味噌とみりんを混ぜ合わせたものを絹厚揚げにまんべんなく塗ってオーブンで焼き、七味唐辛子をふりかけていただくのもお気に入りの食べ方。
厚揚げは、和風の料理ばかりでなく、中華料理はもちろん、ピザ風とかトースト風といった洋食にもアレンジできるし、お肉代わりのかさ増し節約料理にと、いろいろな料理に使える便利食材なんだ。

厚揚げと油揚げの違い

厚揚げと油揚げは作る工程はほぼ同じで、厚揚げは高温で1回、油揚げは低温、高温と2回揚げる。油揚げはうすい網状なので、調味料の味やうまみを吸い込みやすいのが特徴なんだ。関西では厚揚げのことを親しみを込めて「お揚げさん」って呼ぶよね。油揚げは「キツネさん」。
厚揚げの原料である大豆は、「畑の肉」とも呼ばれるほど、タンパク質が多く含まれているんだ。大豆を加工して豆腐や油揚げなどになったのは、江戸時代のこと。厚揚げはもともとは高級品だったけれど、だんだん庶民へと広がって家庭料理に欠かせない存在になったんだ。

厚揚げは形や大きさもさまざま

厚揚げの形は、長方形のものや三角のもの、サイコロのように四角いものなどいろあって、全国的には長方形が主流だけど、京都など関西は三角の厚揚げも多く見かけるね。東西でくっきり分かれてるとか特に地域性はないようだけど、地域によって色んな厚揚げの形があるのも面白いね。

厚揚げは油揚げが「薄揚げ」と呼ばれるのに対して「厚揚げ」って言うんだけれど、全国でいちばん消費している福井では、厚揚げのことを「あぶらげ」とも呼ぶし、厚揚げと薄揚げの中間の「中揚げ」っていうのもあるよ。

形も、長方形のものや三角のもの、サイコロのように四角いものなどいろあって、厚さが4cmで15cm角の「座布団」と称されるジャンボな厚揚げが名物になっているんだ。さすが全国ナンバーワンだね。

総務省の家計調査で「油揚げ・がんもどき」の世帯あたりの消費金額がいちばん多い福井市は、調査が始まった昭和38年以来ずーっとナンバーワンを守っているんだ。全国平均が2,951円なのに対して5,630円とダントツ。2位の京都市の4,424円も大きく差を付けての揚げ豆腐大国だ。

ちなみに、3位以下は金沢市、奈良市、富山市、大津市、新潟市、堺市、大阪市、浜松市と、北陸や関西の消費が多いよ。煮ても焼いても美味しい厚揚げ。福井ではカレーの具材にも使うんだって。いちど試してみてね。

by 厚揚げタロー

きのこ厚揚げ・えのきだけとブナシメジをナンプラーで炒め、焼いた厚揚げにのっけて七味を振りかけて。
エスニック厚揚げ・刻んだエリンギと松の実を豆板醤で炒め、焼いた厚揚げにパクチーと合わせて乗せます。

参考
統計局ホームページ/家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2018年(平成30年)~2020年(令和2年)平均)

油あげについて – 油揚げの老舗谷口屋|北陸、福井県の一度は食べたい名産「竹田の油揚げ」

– 福井の豆腐・揚げ屋さん-岸田食品株式会社

福井県 油揚げ|生活科学|植物のチカラ 日清オイリオ

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